韓国野党の李在明代表、記者会見中に刃物で襲撃される
ソウル(CNN) 韓国最大野党「共に民主党」の李在明(イジェミョン)代表(59)が2日、釜山を訪問中に刃物で襲われた。共に民主党の関係者によると、李氏は出血はしたが、意識はあるという。
同関係者によると、釜山にある加徳島新空港の建設現場を視察していた李氏は、記者団と話している最中に首の左側を刃物で切り付けられた。李氏は病院に搬送され、意識はあるが、李氏の容体や今後の治療計画の詳細な評価にはしばらく時間がかかるという。
李氏が襲撃された時のテレビ中継の映像には、群衆の前方にいた正体不明の男が突然李氏に襲い掛かり、首を刺された李氏が後方に倒れ込む様子が映っている。その後、男は数人に取り押さえられた。
韓国大統領室は、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が、襲撃後の李氏の安全について「深い懸念」を表明したことを明らかにした。
尹氏はこのような暴力は「いかなる状況でも許されるべきではない」と強調し、警察に速やかな捜査を命じたという。
前京畿道知事の李氏は、2022年3月に行われた大統領選挙で、保守系の「国民の力」の尹氏に僅差(きんさ)で敗れた。
李氏はその5カ月後に共に民主党の代表に就任し、今年4月に行われる総選挙に向け、準備を進めていた。