ハマス、イスラエルの人質3人の映像を公開
(CNN) パレスチナのイスラム組織ハマスは14日、ガザ地区で拘束しているイスラエルの人質3人の動画を公開した。
動画が公開されたのは26歳と53歳、38歳の3人で、カメラをまっすぐ見つめてそれぞれ自分の氏名と年齢、住所を名乗っていた。
3本の映像を合成したと思われる動画では、3人がイスラエルのネタニヤフ首相に「戦争を止めて」「私たちを連れ戻して」と訴えている。
動画の長さは約30秒。3人が発言を強要されたのかどうかは分かっていない。撮影場所や撮影時期は確認できなかった。
動画は最後に「明日、我々は彼らの運命を告げる」という字幕がアラビア語とヘブライ語、英語で流れる。
イスラエル政府はこの動画についてコメントしていない。過去には人質の動画公開を「心理戦争」と形容していた。
動画が公開された14日は戦闘が始まってから100目にあたり、イスラエル全土で大規模集会が開かれた。ハマスは昨年10月7日の攻撃で拉致した人質約240人をガザ地区に連れ去った。うち100人あまりは11月下旬の一時休戦で解放され、引き換えにイスラエルの刑務所に拘禁されていたパレスチナ人が解放された。
イスラエルは、10月7日に拉致された人質132人がまだガザ地区で拘束されていると見ている。うち25人は死亡したと思われ、107人が今も生きていると推定される。