ウクライナ軍、ロシア軍の偵察機を破壊と主張 アゾフ海上空
(CNN) ウクライナ軍は15日、ロシア軍の偵察機1機をアゾフ海上空で破壊したと主張した。ロシア軍の航空戦力に対して著しい打撃になるとみられる。
ウクライナ軍のザルジニー総司令官は当初、SNSのテレグラムで、15日に敵軍のA50長距離レーダー探知機とIL22空中指揮機が破壊されたと述べていた。
ウクライナ空軍も声明で、アゾフ海地域の特別作戦が「成功した」と伝えた。
アゾフ海上空でウクライナ軍がロシア軍機2機を撃墜したとの情報は、14日遅くにソーシャルメディア上に流れていた。
ロシア政府は現時点で航空機の損失を確認していない。同国大統領府のペスコフ報道官は当該の報道にコメントしなかった。ロシア国防省にコメントを求めたが、現時点で返答はない。
ウクライナ空軍のイーナット報道官はこの後、フェイスブックへの投稿で標的としたロシア軍機のうち1機は着陸できていたと明かした。ただ「修復は不可能な状態」にあるとみられると述べた。
その上で、優先する標的はA50だと付け加えた。
A50はソ連時代の偵察機で、敵の目標物の座標や動きを探知し、報告するように設計されている。
ウクライナ諜報(ちょうほう)機関の情報筋は、損傷したIL22の近くを飛行していたロシア軍戦闘機の通信を傍受したとする音声記録を公開した。この戦闘機は、IL22からの緊急着陸の連絡を地上管制に中継したとされる。
CNNはこの音声記録の内容を独自に確認できていない。