「いつ死んでもおかしくない」 何度も退避迫られるガザ住民、数千人がハンユニス脱出

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ガザ地区南部のハンユニスからラファへ避難するパレスチナ人=22日/Ahmad Hasaballah/Getty Images

ガザ地区南部のハンユニスからラファへ避難するパレスチナ人=22日/Ahmad Hasaballah/Getty Images

(CNN) イスラエル軍が包囲したパレスチナ自治区ガザ地区南部のハンユニスから、数千人が脱出している。

CNNが22日に撮影した映像には、避難して西や南へ向かう人たちが、道路脇や海岸近くに座り込む様子が映っている。イスラエル国防軍は、ハンユニス市内や周辺の複数地区で民間人に避難命令を出し、海岸の方へ向かうよう指示した。そちらの方が「より安全」だとしている。

映像には、親子連れが毛布、マットレス、食料などの所持品を積んで車やトラック、トラクターで移動する様子が映っている。しかし多くの人は歩いていた。

取材に応じた男性は、4人が殺されるのを見たと証言。砲撃が激化する中で、家族と一緒に脱出を強いられたと話し、「地面に遺体が散乱している。私たちは彼らを残してきた。家の中で殺された人たちもいる。私たちはいつ死んでもおかしくない」と語った。

ガザ北部から来たという別の男性は、移動するのはこれで3度目だと語った。「私たちは今また避難している。行き先は分からない。爆撃は一晩中続いた。今朝(22日)目が覚めたら家の玄関前に戦車がいたので、立ち去ることにした」

ハンユニスの住民だった女性は、行き先が決まるまで家族で路上生活を続けている。南部のラファまで車で行くお金はない。「野菜も小麦粉も水も、何もかも高い。トイレはない。誰も私たちのことは気にかけない。まるで私たちは人間ではないとでもいうように」

「私たちはもう100日以上も路上にいる。どこへ行っても退避しろと言われ、何度も何度も路上にいる」

ガザ市出身の別の女性は、一家でハンユニスに滞在していた。孫娘は「酸素も薬もなかったために」命を落としたと話している。

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