パレスチナ人写真家アザイザ氏、ガザを退去 現地の数少ない独立系メディア
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区で軍事衝突下の暮らしを取材してきたパレスチナ人の写真家モタズ・アザイザ氏が、同地区から退去した。
本人が23日、インスタグラムに投稿した動画を通し、「多くの理由」で退去を余儀なくされたと発表。「皆さんがご存じの理由もあれば、知らない理由もある」と述べた。
「この重くてくさいベストを着てお目にかかるのもこれが最後だ」と述べて防弾ベストを脱ぎ、周りを取り囲む友人たちが手を貸した。
同氏は昨年10月以降、現地の数少ない独立系メディアとして、イスラエル軍のガザ攻撃を報じ続けた。
イスラエルはエジプトとともに、外国人記者をガザからほぼ締め出してきた。安全が保証できないとの理由からだ。
ガザへの立ち入りを認められたごく一部の記者は、イスラエル軍に同行するケースが多い。撮影した映像はセキュリティー上の確認を取るため、軍への提出を義務付けられることがある。