イスラエル軍、ガザ南部で兵士21人死亡 ガザ戦闘で最多
エルサレム(CNN) イスラエル軍のハガリ報道官は23日、パレスチナ自治区ガザ地区南部での前日の戦闘で兵士21人が死亡したと発表した。昨年10月7日にイスラム組織ハマスとの戦闘が始まってから、ガザで一度に死亡した兵士の人数としては最多を記録した。
ハガリ氏がテレビ放送で発表したところによると、イスラエル軍の部隊を防護していた戦車にロケット弾が撃ち込まれた。イスラエルのメディアは、戦車に乗っていた兵士2人が死亡したと伝えた。
同時に2階建てのビル2棟が爆発し、倒壊した。死亡した兵士の大半はビルの中や周辺にいたとみられる。ハガリ氏は爆発について、イスラエル軍部隊がビル解体のために仕掛けた地雷が原因との見方を示した。
すでに全員の遺族に連絡したが、名前が公表された兵士は10人にとどまっている。同じ現場で、さらに兵士1人が重傷を負ったという。
ガザ地区で戦闘が始まってから死亡したイスラエル兵は、計219人に達した。
同地区での作戦は最近、南部に重点が置かれている。22日の発表によると、南部の最大都市ハンユニスの西郊で地上作戦を強化しているという。
一方、ハマスが運営するガザ保健省は22日、昨年10月の戦闘開始以降に死亡したパレスチナ人は2万5295人、負傷者は少なくとも6万3000人に上っていると述べた。