ガザの惨状に豪雨被害が拍車 医療崩壊、数千の救える命に危機迫る

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1万人以上が避難していた国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の施設が攻撃された=24日、ガザ南部ハンユニス/Ramez Habboub/Anadolu/Getty Images

1万人以上が避難していた国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の施設が攻撃された=24日、ガザ南部ハンユニス/Ramez Habboub/Anadolu/Getty Images

「何もかももうたくさんだ。ガザの自宅に帰りたい。この生活には疲れ切った」「もう3カ月半になる。こんな状態で生きるくらいなら、死んだほうがましだ」。ある男性はそう語った。

ハンユニスの大規模火災

一方、イスラエル軍が攻勢を強める南部ハンユニスでは、ここ数日で集中爆撃や戦車による激しい射撃、空襲警報の様子が人道支援活動家から伝えられている。

ハンユニス西部にある国連の避難所は24日に砲撃を受けて炎上し、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のトーマス・ホワイト所長によると、少なくとも12人が死亡、75人が負傷した

数千人が身を寄せていたUNRWAの研修所には砲弾2発が着弾して火災が発生した。

国連職員は何度も阻まれた末に、24日夜になってようやく現場入りすることができた。「ハンユニスの民間人に対する執拗(しつよう)な攻撃は断固として容認できず、即刻停止しなければならない」とUNRWAのホワイト所長は強調する。

一方、イスラエル国防軍(IDF)は声明を発表し、イスラエル軍が国連施設を空爆したり砲撃したりした可能性は「現時点では」排除していると説明。「この攻撃がハマスの砲撃の結果だった可能性を調べている」と言い添えた。

ガザ防災当局は25日、北部のガザ市で支援物資を待っていた民間人が攻撃され、手足を失うなどの「信じがたい」けがを負っていると伝えた。

同地のシファ病院にいる防災当局の広報官は、負傷者を搬送しようとした救急隊がイスラエル軍に妨害されたと語り、到達できていない場所もあると言い添えた。

砲撃で腕と脚を負傷したモハメド・ラフィさんは、自分たちは「4回砲撃された」と訴えている。

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