ガザ南部ラファに広まる恐怖 国連高官も「虐殺」を懸念
(CNN) イスラエル軍が地上作戦を計画するパレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで、逃げ場のない避難民らの間に恐怖が広まっている。
国連のグリフィス事務次長(人道問題担当)は13日、ラファでの作戦は「虐殺」につながり、人道支援をひん死の状態に追い込む恐れがあると警告。イスラエルに対し、国際社会の警告に耳を傾けるよう強く求めた。
イスラエルに作戦中止を求める国や国際団体は増え続けている。アイルランドのバラッカー首相は、同国が「怒りに目がくらんだ」状態に陥っているとの見方を示した。
南アフリカ政府は13日、国際司法裁判所に対し、攻撃を阻止する措置を検討するよう求めた。
イスラエル軍は数週間前からラファへの空爆を繰り返している。地上作戦を実施しなければイスラム組織ハマスに降伏し、人質134人を犠牲にすることになると主張してきた。
地上作戦がいつ、どのように展開されるのかは明確でない。ラファの避難民らはこれ以上どこへ逃げればいいのかと、不安を募らせるばかりだ。