UNRWA職員の奇襲への関与疑惑、身元詳細を公表 イスラエル
(CNN) イスラエル国防省は18日までに、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織「ハマス」が昨年10月7日に起こしたイスラエルへの奇襲に関与した疑いがあるとする国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員12人の身元の詳細を公表した。
氏名、写真やハマスでの役割などを明らかにした。社会福祉事業担当者と数学担当の学校教師とする2人に関しては10月7日にイスラエル内にいたとし、関連の画像も公開した。
ハマスのメンバーと主張する残りの10人については、身元を示す写真、肩書や奇襲に加担したとする行動などを公にした。
ただ、奇襲に加わったとする主張を裏づけるほかの証拠には一切言及しなかった。CNNはイスラエル側の今回の発表内容の真偽を独自に検証できていない。
UNRWAの報道担当者は、職員による奇襲への関与疑惑については国連で最高位の調査権限を持つ部門が調べているとし、イスラエルによる身元の詳細とする情報へのコメントは避けた。
ガザで活動するUNRWA職員は約1万3000人とされる。奇襲への関与疑惑が浮上した後、十数カ国が同機関への活動資金の拠出を停止する影響が出ていた。
UNRWAは疑惑が表面化した後、12人のうちの10人を即座に解雇し、真相を見極める調査にも着手した。国連によると、イスラエルが奇襲への加担を主張した残る2人の職員は死亡した。