ガザ中部と南部に新たな空爆、死者50人
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区からの情報によると、同地区中部と南部では17日、イスラエル軍の空爆で少なくとも50人が死亡した。
中部デイルアルバラにあるアクサ病院の医師によると、同市では17日に複数の住宅地が空爆を受け、パレスチナ人少なくとも44人が死亡、数十人が負傷した。
CNNが入手したアクサ病院のビデオには、負傷した大人や子どもが運び込まれる場面、乳児を含む遺体が布で包まれ、病院の床に並ぶ場面などが映っていた。
イスラエル軍は、中部のヌセイラトとデイルアルバラでイスラム組織ハマスの施設を空爆したと発表した。
また、南部ラファの病院責任者はCNNに、イスラエル軍の新たな空爆で少なくとも13人が死亡したと語った。
イスラエルのネタニヤフ首相は、ラファでの地上作戦に向けた「現実的な計画」ができていると述べたうえで、同市に集まった避難民らが北方へ移動する余地はあると改めて説明。ただし、移動は整然と実施する必要があると強調した。
イスラエルとハマスの仲介役を務めるカタールのムハンマド首相兼外相は17日、独ミュンヘンでの安全保障会議で、ただちに紛争を終わらせ、エスカレーションを防ぐ必要があると訴えた。
一方、イスラエルで人質問題を担当するハーシュ調整官は17日、CNNとのインタビューで、ハマスが求める人質解放交渉は「妄想」にすぎないと述べた。この発言に続き、ネタニヤフ氏も同様の見方を示した。
英ロンドンでは17日、即時停戦を求める親パレスチナ団体の抗議デモで、12人が警察に逮捕された。主催団体によると、デモには約25万人が参加した。