イスラエル軍が急襲した病院で5人死亡、電源喪失し「憂慮すべき」状況 ガザ南部

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ガザ南部ハンユニスにあるナセル病院から避難してきたパレスチナ人たち/Mohammed Salem/Reuters

ガザ南部ハンユニスにあるナセル病院から避難してきたパレスチナ人たち/Mohammed Salem/Reuters

(CNN) パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスにあるナセル病院にイスラエル軍が突入し、施設の電力が失われた結果5人の患者が死亡した。イスラム組織ハマスが管轄するガザの保健省が明らかにした。世界保健機関(WHO)は、現地の状況について「非常に憂慮すべき」ものと非難している。

ガザ保健省が16日午前に発表した声明によれば、ナセル病院は前日のイスラエル国防軍(IDF)の襲撃後、「電力、水、食料、暖房が失われた」。またIDFによって多数の人々が拘束されたという。

同省はまた、別の声明で妊婦2人が病院内で出産したことも明らかにした。「極めて困難かつ非人道的な状況」での出産だったとしている。

イスラエル軍に対しては、動ける複数の男性患者と彼らの付き添いを所持品も持たせずに病棟から立ち退かせ、産科棟に移動させたと非難。以来、産科棟は兵舎として利用されているという。

イスラエル軍は16日に声明を出し、病院内で武器を発見したと主張。テロ容疑者数十人を逮捕したと述べた。同軍はこれらの逮捕者が昨年10月7日に発生したハマスによる奇襲と関連していると主張するが、それについての詳しい情報は明らかにしていない。

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