バイデン氏、ネタニヤフ氏と電話会談 「ラファの状況」と人質交渉が議題に
(CNN) 米国のバイデン大統領はイスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、「現在進行中の人質交渉」や「(パレスチナ自治区ガザ地区南部の)ラファの状況」について話し合った。ホワイトハウスが15日に公開した会話記録で明らかになった。
記録によるとバイデン氏はラファの状況を取り上げ、軍事作戦に関する自身の見解を改めて表明。成功の見込める実行可能な計画によって現地の民間人の安全と支援が確保されないのであれば、そのような作戦を進めるべきではないと主張したという。
CNNは以前、ラファの現状について、100万人以上のパレスチナ人の避難先となっており、大規模なテント群の中で人々が暮らしていると報じていた。
国際社会からの圧力にもかかわらず、ネタニヤフ氏は依然として、イスラエル国防軍が今後どこかの時点でラファに進入すると明言している。イスラエルによる軍事行動は大規模な人々の脱出を引き起こす恐れがあると多くの人が危惧している。結果的に数千人の民間人が犠牲になる事態も起こり得るとみられる。
ホワイトハウスによれば、バイデン氏とネタニヤフ氏は、進行中の人質交渉についても話し合った。バイデン氏はこの問題に休みなく取り組むとした自身の約束を再度確認。人質全員を可能な限り早く解放するべく支援するとした。イスラム組織ハマスによる拘束から132日が経過する中、人質が過酷な状況に置かれているとの認識も示したという。
両首脳が直近で11日に会話した際には、ガザでの人質の確実な解放に向けた取り決めを長時間にわたって話し合ったとされる。政権高官が明らかにした。