17歳の米国人2人、ヨルダン川西岸で相次ぎ射殺の報道 米国務長官が哀悼の意
(CNN) パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区で10代のパレスチナ系米国人2人が射殺されたとされる事件をめぐり、米国のアントニー・ブリンケン国務長官は14日、遺族に「深い哀悼の意」を伝え、2人の死亡については捜査が行われなければならないと強調した。
ブリンケン長官は訪問先のアルバニアで開いた記者会見でCNNの質問に答え、「捜査が必要だということははっきりさせている。事実を知る必要があり、それが適切ならば責任を問う必要がある」と語った。
報道によると、ヨルダン川西岸では17歳のパレスチナ系米国人2人が1カ月足らずの間に相次いでイスラエル軍に射殺された。支援団体によると、このうち1人は10日、車で移動中にイスラエル軍に頭部を撃たれて死亡した。
パレスチナのWAFA通信によれば、もう1人は先月、頭部を銃撃されて死亡した。イスラエル国防軍とイスラエル警察は、この事件については捜査していると説明した。
ここ数週間でイスラエル軍に拘束された米国人も多数に上る。しかしブリンケン長官はプライバシー法を理由に詳細を明らかにせず、「我々は一般的に、人々が公正に扱われ、適正手続きに従い人道的な扱いを受けることを主張している」と述べるにとどめた。
米国在住の家族によると、パレスチナ自治区ガザでは20歳と18歳の米国人が先週、自宅をイスラエル軍に急襲されて拘束された。
別の米国人女性はヨルダン川西岸の自宅から連行され、1週間以上もイスラエル軍に拘束されているという。家族はこの女性が勾留中に暴行を受け、薬も与えられないと訴えている。一方、イスラエル矯正局はこの女性について「法に従って勾留されている」と述べ、逮捕前の健康問題についても治療は受けさせていると説明した。