イスラエル、ガザ難民キャンプを連日空爆 子どもや女性など死傷者多数
(CNN) パレスチナ自治区ガザ中部のヌセイラト難民キャンプが15日、イスラエル軍に空爆され、少なくとも12人が死亡した。アクサ病院の広報が明らかにした。
広報や同病院の医師によると、死者のうち10人は女性と子どもで、残る2人は高齢の男性だった。CNNはこの空爆についてイスラエル軍にコメントを求めている。
アクサ病院で撮影されたCNNの映像には、死者がヌセイラト難民キャンプからデイルアルバラの施設に運び出される様子が映っている。小さな子どもたちの遺体は毛布をかぶせられ、担架に乗せて運ばれていた。
粉じんと血にまみれたショック状態の被災者は、家族らになぐさめられながら、パレスチナ赤新月社の手当てを受けていた。
救急車を運転するモハンマド・バダウヤさんは「空爆の音が聞こえて大きな爆発があった」と振り返る。「我々は現場へ向かい、多数の殉教者と何十人ものけが人を引きずり出した。今は最低限の道具でがれきの下敷きになった行方不明者を探している」
CNNの別の映像は、空爆の惨状をとらえていた。崩れ落ちた何棟もの建物の跡地にパレスチナの男性や少年など数十人が立つ姿が見える。市民らは落下したコンクリート片や横転した車両、有刺鉄線を乗り越えながら、負傷者を搬送していた。
ヌセイラットは14日夕にも攻撃を受け、少なくとも16人が死亡、数十人が負傷していた。