アウジーイウカ撤退中、ロシア軍が一部のウクライナ軍兵士捕らえる 南部前線司令官

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アウジーイウカの工場から立ち上る煙/Kostiantyn

アウジーイウカの工場から立ち上る煙/Kostiantyn

(CNN) ロシア軍はウクライナ東部ドネツク州の要衝、アウジーイウカから撤退するウクライナ軍の一部兵士らを捕らえた。南部での戦闘を率いるウクライナ軍の司令官が明らかにした。

ウクライナ軍は16日、ドネツク市の北西に位置する都市アウジーイウカからの撤退を発表した。同市はロシアがここ数週間攻勢を強める中、最も激しい部類に入る戦場となっていた。

ウクライナ軍の南部前線で指揮を執る将官オレクサンドル・タルナフスキー氏はSNSテレグラムの16日の投稿で、撤退は「唯一の正しい解決策」だったと述べた。その上で、一部のウクライナ軍兵士が撤退の過程で捕らえられたと明かした。

タルナフスキー氏によれば、ロシア軍は自軍兵士の遺体を乗り越えて進軍。ウクライナ軍の10倍の砲弾を有し、常に砲撃を加えてくる状況だった。人員、大砲、航空機の観点で、ロシア軍は優位に立っているという。

過去24時間でロシア軍は20回の空爆、150回以上の砲撃を実施したとタルナフスキー氏は説明。アウジーイウカを「事実上地表から消しにかかっている」と付け加えた。

15日には、ロシア軍が「全方向から迫る」状況となり、同市で持ちこたえるウクライナ軍は戦況を「地獄のよう」と形容していた。

ロシアもアウジーイウカ攻撃に当たり甚大な損失を被ったが、数量の面での優位を考慮すれば、それだけの犠牲を払う価値はあったと計算しているようだ。

ロシア大統領選が数週間後に迫る中、アウジーイウカの制圧は同国政府にとって一段と価値ある戦果になったとみられる。

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