パレスチナとの恒久的な和解めぐる「国際的な指示」、イスラエルが正式に拒否
(CNN) イスラエル政府は18日、パレスチナとの恒久的な和解をめぐる交渉に関して「国際的な指示」を拒否するとの決定を閣僚の全会一致で採択した。
イスラエルのネタニヤフ首相は閣議の冒頭、パレスチナ国家を一方的にイスラエルに押し付けようとする試みが最近、国際社会で出ているとの認識を示し、正式な採択を求めた。
ネタニヤフ氏は声明で、パレスチナ人との恒久的な和解に関する国際的な指示を拒否するとし、パレスチナとの和解は、前提条件のない、当事者間の直接的な交渉によってのみ成立すると述べた。
ネタニヤフ氏は先にCNNの取材に対し、パレスチナの人々が自らを統治するために必要な全ての権限を手にすることは構わないが、イスラエルに脅威を及ぼすような力を持つことはできないと語っていた。
パレスチナ国家をめぐる問題は、イスラエルの最も近しい同盟国のひとつである米国との間でも亀裂が生じている。米国のバイデン大統領は、イスラエルとパレスチナ国家が共存する「2国家解決」を支持している。