ガザの人質解放、交渉団が「理解」に到達 米大統領補佐官
(CNN) 米ホワイトハウスのサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は25日、パレスチナ自治区ガザ地区の一時的な停戦と引き換えにイスラエルの人質を解放する取引について、交渉団が大筋で「理解」に達したと述べた。
23日にフランスのパリで行われた交渉には、イスラエルの情報機関モサドのバルネア長官や、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官、エジプトおよびカタールの代表団が出席した。カタールとエジプトはイスラム組織ハマスとイスラエルの仲介役を果たしており、双方の直接協議は行われていない。
パリで行われた交渉の内容は25日にハマスに伝えられた。細部をめぐってまだ交渉は続いており、最終合意は早くても数日先になる見通し。
サリバン氏は「カタールとエジプトによるハマスとの間接的な協議が必要になる。最終的にはハマスが人質の解放に同意しなければならない。その取り組みは進められており、数日中にも確固たる最終合意に到達できることを我々は期待している。だが成り行きを見守らなければならない」と語った。
イスラエルのネタニヤフ首相は25日、CBSの番組の中で、イスラエルはガザに残された人質の解放を望むと強調。ハマスの「クレージー」な要求が交渉を行き詰まらせていると非難した。
関係者によると、交渉は26日にカタールの首都ドーハで継続される。
一方、ハマス政治部門幹部のバセム・ナイム氏は25日、イスラエルとハマスの交渉の進展については「認識していない」とCNNに語った。
イスラエル国防軍は25日、人質となっていた19歳の男性の死亡を確認したと発表した。これで昨年10月7日に拉致された人質130人のうち、死者は30人になった。