ウクライナ軍、東部ドネツク州でさらに後退 「防衛ライン構築のため」
(CNN) ウクライナ東部ドネツク州でロシア軍が攻勢を強めるなか、ウクライナ軍は17日に撤退を発表した同州の要衝アウジーイウカのさらに西方の村から撤退した。双方が26日に確認した。
この村はアウジーイウカの北西約5キロに位置し、激戦が続いていた地区のひとつ。アウジーイウカでは18日にロシア国旗が掲揚された。
ウクライナ軍部隊の報道官は撤退について、村の西側にあるオルリウカから南のトネンケ、北のベルディチに延びる防衛ラインを構築し、ロシア軍の西進を阻止するのが目的だと説明した。
ロシア国営RIAノーボスチ通信も、同国国防省が26日、村の掌握を発表したと伝えた。
村の周辺ではロシア軍が前日から攻勢を強めていた。ウクライナ軍の同報道官は、1日に空爆45回、砲撃897発、自爆型ドローン(無人機)83機による攻撃を受け、72回の交戦があったと報告した。
同報道官は一方で、ウクライナ軍が直近の1日に退けた攻撃はアウジーイウカ周辺で25件、その南西に位置するもうひとつの激戦地マリインカで40件に上り、ここ数日で最も多かったと強調した。