イスラエル軍が食料支援の車列を妨害、国連が主張 ガザ北部
(CNN) 国連の世界食糧計画(WFP)によると、パレスチナ自治区ガザ地区北部で5日、食料支援の車列がイスラエル軍の妨害を受けた。
国連やパレスチナ当局者らは、ガザ北部への物資搬送が遮断され、子どもたちが餓死しているとの警告を発してきた。
WFPはこの日、先月20日から途絶えていた北部への搬送を再開した。しかし食料を積んだトラック14台が中部ワディガザの検問所で3時間止められた末、イスラエル軍に進行を阻止されて引き返した。
車列はその後、群衆に行く手を阻まれた。必死になった住民らがトラックに群がり、食料約200トンを奪い去ったという。
国連の専門家チームは5日、イスラエルがガザでパレスチナ住民を「意図的に」飢えさせていると非難した。米軍などが北部で食料の空中投下を続けているが、WFPは空中投下という「最後の手段」で飢餓を回避することは不可能だと指摘している。