ウクライナ軍、ロシア黒海艦隊の哨戒艇を撃沈

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ウクライナ国防省情報総局(GUR)が公開した攻撃を受けたロシア軍艦艇の画像/Defense Intelligence of Ukraine

ウクライナ国防省情報総局(GUR)が公開した攻撃を受けたロシア軍艦艇の画像/Defense Intelligence of Ukraine

(CNN) ウクライナ国防省情報総局(GUR)は5日、同国南部クリミア近くで新たにロシア黒海艦隊の哨戒艇1隻を撃沈したと発表した。ウクライナはこのところ同艦隊への攻撃を繰り返して艦船を沈めており、最新の戦果となる。

同局によると、特殊部隊が水上ドローン(無人艇)の「マグラV5」で黒海艦隊の哨戒艇「セルゲイ・コトフ」を攻撃し、沈めた。場所はロシアが占領するクリミアとロシア南西部を隔てるケルチ海峡の近く。

セルゲイ・コトフの船体後部と両舷に損傷を与え、船内で火災が発生したという。同局は後に同船が沈んだことを確認した。

今回の攻撃はウクライナ海軍との共同作戦で、デジタル変革省も支援した。

同局のユーソフ報道官はメディアに、これまでもセルゲイ・コトフを狙い、攻撃していたと明らかにし、「今回は確実に破壊した」と述べた。

ウクライナの水上ドローンを用いた攻撃はここ数カ月、黒海艦隊に多大な損失を与えている。ウクライナ軍はこのところ地上では苦戦しているが、黒海での作戦は戦略的に成功している。

同軍は先月中旬に黒海艦隊の揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」を攻撃して「致命的な穴」を空けるなど、開戦以降、同艦隊の3分の1以上を無力化したと主張している。

セルゲイ・コトフは同艦隊が運用する最新の艦船の1隻だった。ロシア国営タス通信は2021年1月22日に、セルゲイ・コトフが同日進水し、間もなく同艦隊に加わると報じていた。

タス通信の報道によると、セルゲイ・コトフは全長91メートル、乗組員は80人。ヘリコプターや57ミリ砲、最新の防空システムなどを搭載している。ウクライナによると、建造費は6500万ドル(約98億円)だったという。

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