東エルサレムのパレスチナ人患者、ガザに送還へ
(CNN) 先進医療のためにイスラエル占領下の東エルサレムに滞在しているパレスチナ人患者らが今週、パレスチナ自治区ガザ地区へ送還されることになった。イスラエル当局が準備を進めている。
病院関係者によると、送還の対象は22人。新生児5人とその母親、寛解期のがん患者と付き添い人らが含まれる。
全員がイスラエル当局からの許可を得て東エルサレムに入った。イスラム組織ハマスがイスラエルを攻撃した昨年10月7日より前から滞在していた患者が多い。
病院関係者によれば、イスラエル国防省の占領地政府活動調整官組織(COGAT)は、数カ月前から東エルサレムの病院に対し、入院治療の必要がなくなった患者の名簿を提出するよう求めてきた。CNNはこの名簿を閲覧した。
患者らは20日、バスでガザ境界のケレムシャローム検問所へ運ばれる予定。
このうち1人の女性は、妊娠中にガザ地区南部ラファから東エルサレムへ移送され、昨年10月5日に双子を出産した。
ラファではイスラエル軍の地上攻撃が迫っている。女性は送還後の生活に不安を抱き、「子どもたちに危害が及ぶことがあれば、責任を担うのは私」と話している。