セネガル大統領選、野党系の有力候補が勝利へ 前首相が敗北認める
(CNN) アフリカ西部のセネガルで行われた大統領選で、アマドゥ・バ前首相(62)が野党系の有力候補、ディオマイ・ファイ氏(44)に対して敗北を認めた。
退任するマッキ・サル大統領もファイ氏を祝福。選挙の「スムーズな運営」を「セネガルの民主主義の勝利」と位置づけた。
24日に投票が行われた大統領選で、同国の独立系ラジオ局は25日、初期段階の非公式の結果として、ファイ氏の得票率を57%と報道。2位のバ氏の31%に対し、明確にリードしていると伝えていた。
これに先立ち、複数の野党系候補者がファイ氏に敗北を認めていた。
セネガル選管の当局者によれば、30日までに公式結果が発表される。
ファイ氏は、税務調査官を務めた経歴を持つ。政治犯として昨年4月から今月14日まで投獄されていた。当初は人気の高い野党指導者、ウスマン・ソンコ氏の補欠候補に選ばれていた。
ソンコ氏は1月初め、名誉毀損(きそん)の罪での有罪判決をセネガル最高裁が支持したことで大統領選への出馬を禁じられた。ファイ、ソンコ両氏は14日、サル大統領による政治犯への恩赦に伴い釈放された。