国連女性の地位委員会、サウジが議長国に 人権団体から批判噴出

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サウジアラビアのアブドゥルアジズ・アルワシル氏=2023年10月27日、米ニューヨーク市の国連本部/Andrea Renault/AFP/Getty Images/File

サウジアラビアのアブドゥルアジズ・アルワシル氏=2023年10月27日、米ニューヨーク市の国連本部/Andrea Renault/AFP/Getty Images/File

(CNN) 国連のジェンダー平等フォーラム議長国にサウジアラビアが任命され、人権団体などから批判が噴出している。

国連サウジアラビア代表部によると、サウジアラビアは2025年の第69回国連女性の地位委員会(CSW)議長国に全会一致で任命され、アブドゥルアジズ・アルワシル氏が27日、議長に選出された。

これに先立ち国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは、サウジアラビアは女性の扱いで悪名高いとして批判。「女性の地位委員会には、女性の権利とジェンダー平等を推進するという使命があり、議長国はそれを支えなければならない。女性の権利の保障と促進に関する限り、サウジアラビアの実態はあまりにひどく、サウジアラビアの女性たちが置かれた現実は委員会の願望とかけ離れている」とした。

その上で「同委員会を主導する役割を確保するだけでサウジアラビアが女性の権利に対するコミットメントを証明することはできない。国内での確固たる行動を通じてそのコミットメントを示す必要がある」と強調している。

国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチも「サウジアラビアは組織的に女性を差別し、女性の権利活動家を迫害している」と述べ、議長国任命を牽制(けんせい)していた。

これに対してサウジアラビアは、国内で打ち出した新たな構想の一環として、CSWと連携することで女性を支援する意向だと強調している。

国営サウジ通信は27日、サウジアラビアは女性の権利や活用において、国際社会の枠組み内での協力に関心を強めていると伝えた。サウジ政府のウェブサイト「サウジビジョン2030」では、「全ての人に機会を与える強く、繁栄し、安定したサウジアラビア」を目標に掲げている。

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