サウジ、UNRWAに60億円供与へ
(CNN) サウジアラビアは20日、パレスチナ自治区ガザ地区で人道支援を行っている主要機関の国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に対して4000万ドル(約60億円)を供与すると明らかにした。
サウジの援助機関「KSrelief」の幹部とUNRWAのラザリーニ事務局長が合意文書に署名した。
今回の資金供与によって25万人分余りの食料と2万世帯分のテントが提供される。
ガザでは数十万人のパレスチナ人が飢餓にひんしており、ガザに搬入される支援物資は、ごくわずかにとどまっている。
KSrelief幹部は、ガザの人々の切迫した要望に応えることは重要だと指摘。同機関が引き続き、この困難な時期に人道支援を提供するための取り組みを支援すると述べた。
イスラム組織ハマスによる昨年10月のイスラエルへの襲撃に関してUNRWAの一部職員が関与していたとの疑惑が浮上したことを受けて、多くの国々がUNRWAへの資金供与を停止している。このため、UNRWAは資金援助の必要性が高まっている。
UNRWAは疑惑の浮上を受けて、一部の職員を解雇した。しかし、米国を含む主要な資金拠出国は依然として同機関への資金拠出を停止している。