ガザNPOスタッフ死亡現場の画像、専門家は「狙い撃ち」との見解 誤射説を否定
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区でNPOスタッフが死亡した現場の動画と画像から、専門家はイスラエル軍がミサイルで車列を狙い撃ちしたとの見解を示している。
動画と画像には、国際NPO「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」のチームが乗っていた3台の車が、攻撃で大破した様子がうつっている。
これについて、英軍の元将校で兵器の専門家でもあるクリス・コブスミス氏はCNNに、高精度のミサイルがドローン(無人機)から発射されたことがうかがえると指摘。誤射だったとは「信じがたい」と述べた。
同氏によれば、ミサイルを発射したドローンは偵察用ドローンと併用されていたはずで、イスラエル軍には車が完全に見えていたと考えられる。3台のうち少なくとも2台は、屋根にWCKのロゴがついていた。
同氏はさらに、爆発の規模が限られ、被害がかなり局所的に見える点からも、ドローンを使った攻撃だったことが分かると主張。ただし、ミサイルの破片を調べなければ具体的な種類は特定できないと述べた。
オーストラリアを拠点とする軍事コンサルティング企業、ARESの研究コーディネーター、パトリック・センフト氏も同様に、少量の爆薬を搭載した精密誘導砲弾が無人機から発射されたとの見方を示した。