米英、イスラエルに徹底調査を要求 ガザ支援団体攻撃で
(CNN) 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は2日、パレスチナ自治区ガザ地区で食料支援活動を行っていたNPO職員7人がイスラエル軍の空爆で死亡した事件について、「憤慨している」と強い表現を用いて非難した。
同事件では、国際NPO「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」の職員である米国とカナダの二重国籍者、オーストラリア人、ポーランド人、英国人、パレスチナ人の7人が「非戦闘区域」を通行中に攻撃を受けて死亡した。
自国民3人が犠牲になったことを受けて、英国のスナク首相は同日、イスラエルのネタニヤフ首相に「徹底的な透明性ある独立した調査」を要求した。
英首相官邸の声明によると、スナク氏は今回の攻撃に衝撃を受けていることを伝え、「状況がますます耐え難いものになっている」と訴えた。また、人道支援物資の搬入制限の即時撤廃や民間人の保護などを求めたという。
同国外務省はミッチェル開発・アフリカ担当相が同日、在英イスラエル大使を呼び出して攻撃を非難し、説明責任を果たすよう求めたことを明らかにした。
カービー氏も定例会見で「迅速かつ包括的な方法で」調査が行われることを米国は期待していると述べた。
カービー氏によると、バイデン大統領はWCKの設立者、ホセ・アンドレス氏に電話し、弔意を伝えたという。
イスラエルのネタニヤフ首相は同国軍が「意図せず罪のない人々を攻撃した」ことを認めた。