ガザへの支援物資の搬入増加、「正しいこと」 イスラエル大統領
(CNN) イスラエルのヘルツォグ大統領は14日、イスラエルが同盟国と協力し、空中からの物資の投下や、より多くの検問所の開放、海上ルートの運用により、パレスチナ自治区ガザ地区に送り届ける人道支援物資の量を大幅に引き上げたと述べた。
ヘルツォグ氏は「これは正しいことだ」と言い添えた。
米国際開発局(USAID)のパワー長官は先週、ガザの一部が既に飢餓に陥っているとの状況判断について、「信用できる」という認識を示していた。
ヘルツォグ氏は、イスラエルが飢餓を兵器として利用しているのかとのCNNの質問について、そうした指摘を退けた。
ヘルツォグ氏は、イスラエルにそうした意図はなく、国際人道法にのっとって必要な措置を取ると述べた。
ヘルツォグ氏は、ガザには依然として135人のイスラエル人の人質がおり、そうした人々は「地獄のような日々を過ごしている」と指摘。イスラム組織ハマスがイスラエルに対して死亡者や生存者の名前を伝えず、イスラエルへの歩み寄りを拒んでいると述べた。
交渉に詳しい外交筋は14日、ハマスが、ガザでの停戦に向けた最新の提案を拒否したことを確認した。
ハマスは仲介国に対する返答のなかで、ガザ住民の無制限での北部への帰還と、イスラエル軍のガザ中部からの撤退について、ハマス側の立場を再確認した。こうした要求はハマスが繰り返し主張し、イスラエルが抵抗している。