プーチン氏、ロシア軍は「常に準備ができている」 戦勝記念日の演説で
(CNN) ロシアのプーチン大統領は9日、自国の軍隊について、外部からの脅威と戦う準備が「常に整っている」との認識を示した。第2次世界大戦の戦勝記念日の演説で述べた。
毎年の戦勝記念日はプーチン氏にとって、世論の支持を集め、自国の軍事力を誇示する重要なイベントとなっている。
第2次世界大戦でソ連がナチスドイツに勝利したことを祝うこの日の式典は、モスクワの赤の広場で開かれ、戦車やミサイルなどが登場する軍事パレードも行われた。
パレードでの兵士や兵器の数は昨年以上に少ないものの、現在ロシア軍はウクライナ軍と戦う前線で攻勢をかけている。
プーチン氏は「ロシアはあらゆる手を尽くし、世界的な紛争の始まりを阻止するだろう」「しかし、いかなる国も我が国を脅かすのを許しはしない。我が戦略部隊は常に準備を整えている」と語った。
その上で、祖国防衛の戦いの成否は個々の国民にかかっていると強調。とりわけ戦勝記念日には、国民がそのことをより実感すると付け加えた。プーチン氏は演説を1分間の黙祷(もくとう)で締めくくった。