ガザ北部の父親、度重なる避難の「屈辱」語る
(CNN) イスラエル軍によるパレスチナ地区ガザ地区南部ラファへの攻撃に注目が集まるなか、ガザ北部でも同軍の軍事行動が続き、住民に避難指示が出ている。幼い子どもたちを連れて避難する父親に、CNNの契約記者がインタビューした。
男性は三輪スクーターに家財道具を積み、子どもたちを連れて移動していた。「行く先は分からない。家を追われるのは7~8回目だ」と話す。
イスラエル軍から11日、複数の地区の住民に対し、ただちに避難するよう指示があったという。
男性によると、軍がまいたビラはガザ北部への侵攻を予告していた。
男性は「避難するのは子どもたちがいるから。私自身は死んでも構わないが、子どもが心配だ」と話し、「安全な場所はない。どこへ行っても爆撃がある」「言葉が見つからない。これが人の生活といえるのか。こんな屈辱より死んだほうが尊厳を守れる」と訴えた。
別の男性は10日夜に攻撃で恐ろしい目に遭ったと話し、避難はこれで10回目だとして「私たちは命の危険におびえている。どこか場所を探してテントを張る。死を免れるためにはどんなことでも」と語った。