国連職員1人死亡、国連車両で移動中に襲撃 ガザ
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで13日、国連の車両が襲撃され、少なくとも国連職員1人が死亡、1人が負傷した。
ハク国連事務総長副報道官によると、国連職員は「国連旗と記章が明記された国連の車両で移動中に狙われた」という。ハク氏はイスラエルとイスラム組織ハマスのいずれにも攻撃の責任を問わなかった。国連の海外援助要員が死亡したのは昨年10月7日以来初めてだという。
ヨルダン外務省はその後、死亡した援助要員がヨルダン人であることを確認した。
国連事務総長室は、国連職員への攻撃を非難する声明を発表し、完全な調査を求めた。「グテーレス事務総長は、ラファのヨーロッパ病院に向かう国連車両が今朝、襲撃され、国連安全保安局(DSS)の職員1人が死亡、もう1人が負傷したことを知り、深く悲しんでいる。ガザでの紛争は民間人だけでなく人道支援要員にも大きな犠牲を出し続けている。事務総長は、即時の人道的停戦と、すべての人質の解放が差し迫って必要であることを繰り返し訴える」
ヨルダン外務省は13日、今回の事案は「イスラエルがラファで軍事作戦を拡大した結果だ」として攻撃を非難した。
ヨルダン政府の報道官は、ガザのパレスチナ人に人道支援を行ううえで極めて重要な国連援助要員を守ることの緊急の必要性を強調するとともに、負傷したヨルダン人の職員の容体を観察し、ガザから安全に退去できるよう国連と連携していると述べた。