ロシア侵攻で死傷のウクライナの子どもは約2000人、ユニセフ
(CNN) 国連児童基金(ユニセフ)は16日までに、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった2022年2月以降、同国内で殺されたり、負傷したりした子どもは少なくとも1993人に達したと報告した。
14日に公表したデータで、ウクライナ内で命を失う子どもは平均して1日少なくとも2人の割合になるとも述べた。
声明で、ウクライナの子どもたちは安全、安定、保護サービスや心理的な支援などを早急に必要としているが、「何よりも求められているのは平和だ」と訴えた。
ユニセフによると、ウクライナの10代の半数が睡眠障害を報告。5人の少なくとも1人が強迫観念やトラウマ体験のフラッシュバックに苦しんでいることを明かしたという。
同報告書は、通学していた子どもの約半数が対面教育の機会を奪われたとも指摘。ウクライナ全土で子どもの約100万人が安全でない生活環境のために対面学習を確保できていないともした。
CNNは今年初期、ウクライナ北東部ハルキウ市ではロシア軍の爆撃などが連日続く中で、子どもたちが新たに造られた地下の避難施設にある学校に通っているとも伝えていた。