反政府デモの参加者と警察が衝突 アルゼンチン
ブエノスアイレス(CNN) 南米アルゼンチンの警察が11日、議会の外で反政府デモの参加者と衝突した。議会では、リバタリアン(自由至上主義者)のミレイ大統領が提出した政府および経済改革法案について審議が行われる予定だった。
現地にいたCNNエスパニョールの取材班は、警察が放水銃と催涙ガスを使って群衆を追い払い、デモ参加者が警察に物を投げ返す様子を目撃した。
テレビ局の車がひっくり返され、火がつけられたが、消防隊員によって消し止められた。
今のところ負傷者に関する公式発表はないが、CNNエスパニョールの記者は救急隊員が負傷者を助けているところを目撃している。
抗議活動を行うデモ参加者=12日、アルゼンチン国会議事堂付近/Mariana Nedelcu/Reuters
さまざまな社会団体や労働組合から集まったデモ参加者らは改革案に反対の声を上げた。
下院ですでに承認されている同法案には「行政、経済、金融、エネルギーの問題に関する1年間の公衆非常事態」宣言が含まれており、これらの分野の立法を議会が行うのではなく、行政機関に委任することとしている。