ルワンダ、英国への500億円の払い戻し「しない」 難民移送めぐり
ロンドン/ナイロビ(CNN) 東アフリカのルワンダは11日までに、英国との間で交わした難民申請者の受け入れをめぐる合意で受け取った2億4000万ポンド(約500億円)について、払い戻しはしないとの意向を明らかにした。英国は2022年から国内の難民申請者をルワンダに強制的に移送する計画を進めており、これまでに2億4000万ポンドをルワンダに支払っている。
ルワンダ政府の報道官は、英国との間で交わした協定には「払い戻しに関する条項」は含まれていないと説明した。これより前、英国で新たに首相に就任したスターマー氏は、難民の強制移送の計画について廃止する考えを明らかにしていた。
スターマー氏は6日、最初の記者会見で、難民申請者をルワンダに強制移送する計画について「続ける用意はない」と言明していた。
移送計画は22年にジョンソン首相(当時)が最初に発表。しかし、政治的、法律的な困難に直面し、議員や活動家は人権を理由に計画を廃止しようとしていた。