海岸のレストランで自爆テロ、死者32人 ソマリア首都
(CNN) ソマリアの首都モガディシオの海岸にあるレストランで2日に自爆テロが発生し、少なくとも32人が死亡、数十人が負傷した。3日付のソマリア国営通信(SONNA)が伝えた。
SONNAによると、犯行グループは同国のイスラム過激派「シャバブ」のメンバー6人で、このうち5人が死亡した。残る1人の状況は不明。
現場で翌朝撮影された映像には、救急車を取り囲む市民や、焼け跡とみられる一角の様子が映っている。
友人らと店内にいたという男性はロイター通信とのインタビューで、「突然稲妻のような光と大きな爆発があり、店内も外も煙に包まれた。床に倒れた人たちや、血を流して泣いている人たちがいた」と話した。
けが人は市内各地の病院に運ばれた。献血の呼びかけに応えて多くの市民が集まったという。
世界各地の過激派の活動を追跡、分析する米SITEインテリジェンス・グループによると、シャバブが犯行を認め、ソマリアの政府当局者や警官を狙ったとする声明を出した。
シャバブはこれまで、中央政府の打倒とイスラム法(シャリア)の厳格な解釈に基づく国家の樹立を目標に掲げ、テロ攻撃を繰り返してきた。米アフリカ軍は昨年、シャバブを世界の国際テロ組織アルカイダ系で最も規模が大きく、活発な組織と位置付けた。米政府は2008年、国連安全保障理事会は10年に、それぞれシャバブをテロ組織に指定している。
昨年は国内にあるアフリカ連合(AU)部隊の基地を襲撃し、ウガンダ軍の兵士少なくとも54人を殺害したとされる。