旧ソ連軍の退役空母「ミンスク」、中国・長江で炎上
(CNN) 旧ソ連軍の退役空母「ミンスク」が16日、中国江蘇省南通市の長江で炎上した。中国の国営ラジオ局が17日に報じた。ミンスクは8年間、長江付近の潟湖(せきこ)に停泊しており、軍事テーマパークの一部とするための改修工事中に火災に遭ったという。
報道によると、火災は16日午後に発生し、約24時間後に消し止められた。
ソーシャルメディアに投稿された画像からは、空母の甲板で濃い煙と大きな炎が上がっている様子が分かる。その後の写真には、船体の上部が広範囲に損傷し、メインデッキ側面下部の焦げた金属が写っている。
死傷者はおらず、事故の原因は調査中だという。
報道によると、ミンスクは中国南部にかつて存在したテーマパークで16年間、メインのアトラクションとなっていた。
炎があがる退役空母「ミンスク」/OttoHuang via X
ミンスクを別のテーマパークの目玉にするための改修工事は最近始まったが、見通しは不確実になった。
強力な旧ソ連太平洋艦隊の一部だったミンスクは、1970年から87年の間に旧ソ連が建造したキエフ級航空母艦4隻のうちの2番艦だった。
全長896フィート(273メートル)の同艦は通常動力型で排水量は約4万2000トン。12機の戦闘機と同数のヘリコプターを搭載できる。