強力な台風が直撃、交通機関が一時停止 中国・上海
香港(CNN) 中国・上海に16日、約70年ぶりとなる強力な台風が上陸し、航空便が欠航となったほか、電車が運行を停止するなど影響が出た。
台風13号(バビンカ)は現地時間午前7時半ごろ、上海の南東部に上陸。合同台風警報センター(JTWC)によれば、台風13号の風速は最大約36メートルで、「カテゴリー1」のハリケーンに相当する。
中国の気象当局によれば、上陸の際、台風目の周辺で風速約42メートルを計測した。国営メディアによれば、1949年に上海を襲った台風以降で最も強力な台風となる。
中国当局は16日、最も上の台風警報を発令し、中国東部の広い範囲で、強風や大雨、沿岸部での洪水に対する警戒を呼び掛けた。
強力な台風によって「中秋節」の3連休の旅行計画に混乱が生じている。上海の二つの国際空港は15日午後8時以降、全ての便が欠航となった。上海市ではフェリーの運航も停止したほか、列車の一部も止まっている。港湾や橋、幹線道路も封鎖された。
上海ディズニーリゾートなど人気観光地も休園となった。
国営放送によれば、15日深夜までに41万4000人あまりが避難した。展示場や学校の体育館が避難所として開放された。