イスラエル、レバノン南部に追加部隊を投入
(CNN) イスラエル軍は2日、レバノン南部への地上侵攻に追加の師団を投入すると発表した。
発表によると、三つの旅団を含む第36師団が「イランの支援を受ける(イスラム教シーア派組織)ヒズボラへの作戦」に参加し、さらに空軍と砲兵旅団も加わる。
イスラエル軍の部隊の規模は非公開だが、1個師団は通常、少なくとも1万人で編成される。
同国軍は1日、レバノン南部で「限定的」な地上作戦を開始したと発表。2日の時点でも「限定的」との表現を繰り返した。当初投入された部隊の規模も判明していない。
国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の情報筋によると、イスラエル軍は国境を越えて「散発的な襲撃」を実施したものの、レバノン側にとどまってはいない。レバノン治安当局の高官らも、全面侵攻には至っていないとの見方を示す。
ただ、イスラエルが過去に発表した「限定的な作戦」が、結果的に大規模な攻撃となった例は複数ある。パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファを壊滅させた作戦も、当初は「限定的」と予告されていた。
イスラエル軍はこれまでに、国境のレバノン側に位置する数十カ所の村の住民に対し、国境の北約48キロを流れるアワリ川の北側へ移動するよう指示している。