イランのミサイル攻撃、イスラエル空軍基地の被害が明らかに 衛星画像分析
(CNN) イランが1日に実施したミサイル攻撃で、イスラエル南部のネバティム空軍基地にある建物少なくとも3棟が破壊され、少なくとも十数個の穴が空いたことが分かった。CNNによる米プラネット・ラボの人工衛星画像の分析で明らかになった。
ネバティム空軍基地はイスラエルのネゲブ砂漠に位置する。イラン軍のバゲリ参謀総長は同基地や別の空軍基地、イスラエル情報機関モサドの本部を狙ったと説明していた。
CNNが位置情報を確認した動画には、攻撃を受けたネバティム空軍基地で複数の爆発が起きる様子が捉えられている。ミサイルは大型機の保管に使われる格納庫2棟の屋根に大きな穴を空け、格納庫周辺の地面にはミサイルで引き裂かれた建物の瓦礫(がれき)が散乱している。
ネバティム空軍基地を狙ったミサイル攻撃で、地面には少なくとも十数個の穴が空いた/Planet Labs
格納庫付近の誘導路に空いた二つの穴も見えるほか、ミサイルが着弾した誘導路の一部で掘削や修繕作業が進められている様子もうかがえる。
イランはネバティム基地の他の格納庫も狙った模様だ。ミサイル2発は戦闘機用とみられる格納庫の一群を逸(そ)れ、穴の位置から判断すると、約12メートル離れた位置に着弾したとみられる。
格納庫のすぐ北に位置する三つ目の建物も攻撃を受けた。この建物の用途は不明だが、航空機の格納には使用されていなかった。