イスラエル首相、ヒズボラ後継者の殺害を発表 軍は「確認中」
(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は8日、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ナスララ師の後継者を殺害したと発表した。一方、イスラエル軍はレバノン首都ベイルートにあるヒズボラの諜報(ちょうほう)本部への空爆で、サフィエディン師が死亡したかどうかは確認中だとしている。サフィエディン師は死亡したナスララ師の有力な後継者とみられている。
ネタニヤフ氏は動画の中で「我々は数千人のテロリストを殺害した。その中にはナスララ自身やナスララの後継者、ナスララの後継者の後継者が含まれる」と語った。
イスラエル軍は4日に実施したベイルートへの空爆時にサフィエディン師が建物の中にいたとしているが、イスラエル軍の報道官は8日、攻撃についての結果は評価を行っているところだと明らかにした。
イスラエルのガラント国防相もそれほど確信は持てていないようで、司令部の兵士に対して、サフィエディン師が「おそらく」殺害されたと語った。
レバノンの治安関連の情報筋は5日、CNNの取材に対し、イスラエル軍による空爆後、サフィエディン師がと連絡が取れていないと明らかにしていた。
ネタニヤフ氏は8日の声明で、レバノンの人々に直接語り掛け、ヒズボラに立ち向かい、「自分たちの国を取り戻す」よう訴えた。
レバノン保健省によれば、イスラエルとヒズボラとの衝突によって、レバノンでは1400人あまりが死亡した。先月からの戦闘の激化により、120万人以上が住む場所を追われている。