イスラエル、イラン攻撃の完了を発表 ミサイル製造施設や防空システムが対象

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複数の爆発音が響いたイラン首都テヘランの全景/Majid Asgaripour/Wana News Agency/Reuters

複数の爆発音が響いたイラン首都テヘランの全景/Majid Asgaripour/Wana News Agency/Reuters

(CNN) 数時間にわたりイスラエルの空爆が続いた後、イランは26日の夜明けを迎えた。イスラエル軍は既に完了した一連の攻撃について、今月上旬と4月に受けたイランの弾道ミサイル攻撃への報復だと説明している。

イスラエル軍はイランに対するさらなる措置を警告し、「自国民を守る権利を留保する」と表明した。両国の強力な軍隊の間で長年続く対立がより広範な地域戦争にエスカレートして、米国を巻き込む可能性に懸念が高まっている。

イスラエル軍によると、攻撃対象となったのは、イランがここ1年間に発射したミサイルの生産に使用された複数の製造施設。ただ、これらの施設がイランの代理勢力であるイスラム教シーア派組織ヒズボラやイスラム組織ハマス、イエメンの反政府武装組織フーシが発射したミサイルの生産にも使用されたのかは不明だ。

イスラエルはまた、26日未明にイランの防空施設を攻撃したことも明らかにした。他の目標への航空攻撃を可能にする目的があるという。

イスラエル軍は声明で「イラン各地の軍事目標に対する精密で的を絞った攻撃を完了した。我々の航空機は安全に帰還した」としている。

イラン国営通信(IRNA)はテヘラン、イーラーム、フージスターンの3州にある軍事施設の一部が攻撃を受けたものの、防空に成功し、被害は「限定的」だと報じた。

イラン国営メディアの映像ではテヘランの通りは落ち着いた様子で、車両の動きや人々が日常生活を営む様子が映っている。

イスラエルの複数の当局者によると、26日未明に攻撃を実施するという決定に先立ち、戦時内閣では攻撃の性質や規模について数週間の協議が行われていた。

米国は紛争拡大への懸念から、イスラエルにイランのエネルギーインフラを攻撃しないよう要請。初期情報では、この要請は聞き入れられたとものとみられる。

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