まるで海とつながった内海 衛星画像が見せつけるスペイン大規模洪水の爪痕

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10月8日(左)と10月30日(右)に撮影されたスペイン東中部沿岸地域の衛星画像/USGS, processed by ESA

10月8日(左)と10月30日(右)に撮影されたスペイン東中部沿岸地域の衛星画像/USGS, processed by ESA

(CNN) スペインを襲った記録的な豪雨による洪水で、東部沿岸部の陸地が膨大な量の水に覆われ、宇宙から見ると海とつながった内海のように見えている。

スペイン東部では10月29日、わずか数時間で1年分に相当する雨が降り、河川が決壊して道路が濁流と化し、車や橋が押し流された。死者は少なくとも155人に上っている。

30日に撮影された衛星画像では、未曽有の豪雨のために沿岸部の広大な範囲が冠水し、バレアレス海とつながったように見えていた。

鉄砲水で流され路上に積み上げられた車両=30日、スペイン・バレンシア州
/David Ramos/Getty Images
鉄砲水で流され路上に積み上げられた車両=30日、スペイン・バレンシア州 /David Ramos/Getty Images

バレンシア市中心部の南側を流れる水路など、10月上旬の衛星画像ではほとんど目立たなかった水路も太い青色へと変わり、すさまじい増水ぶりを見せつけている。

31日現在、まだ数十人が行方不明になっており、捜索救助活動が続けられている。

気候変動分析機関のワールド・ウェザー・アトリビューション(WWA)によると、今回の豪雨は産業革命前に比べて強度が約12%増大し、起こり得る確率は2倍になった。スペイン気象当局によると、バレンシア西部のチバでは29日、8時間の雨量が480ミリを超えた。

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