エジプトで収監の英国系活動家、母が解放求めハンスト100日目
(CNN) エジプトで収監されている英国系の活動家、アラア・アブド・ファタ氏の母が、英政府に同氏の解放を求めてハンストを続け、7日に100日目を迎えた。
母のライラ・スーエイフ氏(68)は昨年9月、アブド・ファタ氏の解放に向けた進展の遅れに抗議するため、英外務省前でハンストに突入した。
家族によると、ブラックコーヒーとハーブティー、1日に小袋三つ分の経口補水塩以外、口にしていない。
アブド・ファタ氏は2011年のエジプト革命を主導した活動家の1人で、この10年間ほぼ収監されたままだ。19年には、エジプトの刑務所での人権侵害を扱ったフェイスブック投稿で「虚偽のニュースを拡散した」との罪に問われ、刑期がさらに5年延長された。
同氏とスーエイフ氏は、2人ともエジプトと英国の二重国籍を持つ。
スーエイフ氏は現在、エジプトの首都カイロに滞在中。8日に同市近郊の刑務所で、アブド・ファタ氏とガラス越しに20分間、面会できる見通しだという。
声明では「残念ながら、政府は息子の自由を確保する断固とした行動を取る前に、私が病院に収容されるのを待っているようだ。幸いなことに私の体は持ちこたえているが、間もなく時間切れになる」と訴えた。
英政府はこれまで、アブド・ファタ氏の解放に努めていると説明してきた。22年には当時のスナク首相が、シーシ・エジプト大統領との会談で同氏の件を取り上げたとされる。