UAE、ガザ再建の役割めぐり協議 まだ条件は満たされず
(CNN) アラブ首長国連邦(UAE)が、戦後のパレスチナ自治区ガザ地区の再建に向けた取り組みで担う役割の可能性について協議を行っていることがわかった。ただ、そうした役割を担うことについて、条件はまだ整っていないという。UAE当局者がCNNに明らかにした。
イスラエルのネタニヤフ首相は、戦闘の終結後のガザ統治に向けた潜在的な協力国として、UAEやサウジアラビアを挙げている。だが、UAEは先に、ガザでのイスラエルの存在を覆い隠すことを目的としたあらゆる計画に巻き込まれることを拒否すると述べていた。
UAE当局者は7日、CNNの取材に対し、非公式の会話は何度も行われているものの、ガザでの戦後処理にUAEが関与する前提条件で一致していないと語った。
今回の発言は、ロイター通信の報道を受けたもの。ロイター通信は先に、UAEとイスラエル、米国が非公開の場で協議を行ったが、協議のなかには、ガザでの戦闘終結後、他の国も含めて、一時的にガザの統治や安全保障、再建を各国が担う可能性も含まれていたと報じていた。
UAE当局者によれば、そうした取り組みの前提には、新しく信頼でき独立したパレスチナ自治政府の首相からの正式な招待をはじめ、パレスチナ自治政府での真剣な改革のプロセス、イスラエルの「2国家解決」への明確な関与、米国の明確な指導的役割が含まれる。
UAEは以前から、汚職が横行していると広く認識されているパレスチナ自治政府について改革を行うよう主張してきた。UAEはパレスチナ自治政府指導部の刷新も求めている。
イスラエル当局者は、戦後のガザでパレスチナ自治政府が役割を担う可能性について、公の場で反対の姿勢を示している。