UAEでユダヤ教指導者死亡、3人逮捕 イスラエルは「テロ」主張
(CNN) アラブ首長国連邦(UAE)でユダヤ教のラビ(宗教指導者)が死亡し、容疑者3人が逮捕された。イスラエルはラビが「反ユダヤ主義のテロ」で殺害されたと主張している。
死亡したのは、ユダヤ教の超正統派、ハシド派の指導者を務める男性(28)。24日に遺体が発見された。ハシド派のウェブサイトによると、男性はUAEの最大都市ドバイから拉致されていた。
遺体は25日にイスラエルへ運ばれ、同日夜に葬儀が執り行われた。
イスラエル外務省の当局者はCNNに、この事件でUAEとの関係を悪化させず、強化の機会にするとの姿勢を示した。
捜査の詳細には言及せず、共犯者の存在や外国勢力の関与をめぐり、UAE当局と協力して調べを進めていると語った。
UAEに住むユダヤ人は数千人とされる。同国には昨年、ユダヤ教とイスラム教、キリスト教の複合礼拝施設が開設された。
イスラエルとの関係は近年、改善していたが、昨年10月に同国とイスラム組織ハマスの衝突が始まってからは、イスラエル人、ユダヤ人の姿が公の場から遠のいたと報じられている。