女性人質の遺体とされる写真、ハマスが公開 イスラエル調査
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスが、拘束していた女性人質の遺体とされる写真を公開した。イスラエル政府はこの写真について調べていることを明らかにした。
イスラエルのネタニヤフ首相は24日の定例閣議で、写真については現時点で確認できていないとした上で、「この家族には連絡を取り、全家族に関連する通知を出した」と述べ、イスラエル政府は、死者も含めて人質全員の奪還に尽力していると強調した。
ネタニヤフ首相は写真に写っていたとされる人質の母親と話をしたといい、「彼女の悪夢は言葉には尽くしがたい」と語った。
ハマス軍事部門は23日、「イスラエルの侵攻下」にあるガザ北部で女性人質が死亡したと主張。人質の氏名は明らかにしなかったが、遺体の写真2枚を公開した。イスラエルは、女性が死亡したとされる状況についてはコメントしていない。
2023年10月7日のハマスによる襲撃では250人以上が人質として連れ去られ、約1200人が死亡した。
その後、数人が救出され、23年11月には短期間の休戦合意の一環として100人あまりが解放された。
イスラエル当局によると、ガザで今も拘束されている101人のうち、97人は昨年10月7日に拉致された。10月7日に拉致された人質のうち、少なくとも34人は死亡したと推定されている。
イスラエルではほぼ毎週、政府に対して人質解放の実現を求めるデモが、首相公邸前も含めて全土で行われている。人質の家族がデモに参加することもある。
しかし停戦と引き換えに人質の解放を求める交渉は、暗礁に乗り上げたまま進展していない。