武装勢力の衝突激化、3万2000人が避難 南米コロンビア
市長によれば、ホテルや親戚の家に避難した人もいる。
今回の人道危機は、左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」と、武装解除した左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(FARC)」の残党との間の衝突が激化したことで引き起こされた。
シンクタンク「国際危機グループ(ICG)」によれば、いずれの武装勢力も1960年代や70年代に誕生したが、現在は主に薬物の密売やその他の犯罪活動に関与している。
今回衝突が発生したカタトゥンボはコロンビアの北東に位置しており、ベネズエラと近いことから、薬物の製造と密売にとって戦略的に重要な場所となっている。
コロンビアのペトロ大統領は、今回の衝突を受けて、ELNとの和平協議を停止した。ペトロ氏はELNの行動を犯罪と呼んでいる。