世界の樹種の3分の1が絶滅の危機、IUCNのレッドリストで明らかに

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
伐採された森林=2023年7月、南米コロンビア/Ivan Valencia/Bloomberg/Getty Images

伐採された森林=2023年7月、南米コロンビア/Ivan Valencia/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 世界の3種に1種以上の樹種が絶滅の危機にひんしていることが分かった。南米コロンビア・カリで開催中の生物多様性条約締約国会議(COP16)で28日に報告された国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで明らかになった。これは地球の生態系が直面している危機の規模を浮き彫りにするものだ。

評価された4万7282の樹種のうち、少なくとも1万6425種が絶滅の危険にさらされている。これは絶滅の危機にひんしているすべての鳥類、哺乳類、は虫類、両生類の合計数の2倍以上にあたる。

地球温暖化を引き起こす化石燃料による汚染は樹木を脅かしている。汚染物質を大気中から吸収する樹木の喪失は気候危機を悪化させる。

研究者らによると、樹木が直面する主な脅威には、都市開発による森林伐採や農業、外来種、病気のほか、海面上昇や激しさを増した暴風雨も含まれる。

IUCNのアギラー事務局長は28日、このレッドリストは「樹木の喪失が他の数千の種、植物、菌類、動物を直接脅かしていることを明らかにしており、私たちの自然界がいかに深く相互に結びついているかを示している」と語った。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「生物多様性」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]