ロシア、コロンビア人男性2人の拘束を発表 傭兵としてウクライナ軍に加担した疑い

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モスクワ中心部にあるロシア連邦保安局(FSB)の建物/ Alexander Nemenov/AFP/Getty Images/File

モスクワ中心部にあるロシア連邦保安局(FSB)の建物/ Alexander Nemenov/AFP/Getty Images/File

(CNN) ロシア当局は30日、ウクライナ軍側について戦闘に加わった疑いでコロンビア人の男性2人を拘束したと明らかにした。2人は7月半ばから消息を絶っていた。

ロシア連邦保安局(FSB)は同日、コロンビア人のホセ・アロン・メディナさんとアレクサンデル・アンテさんが映った動画を公開。両者が傭兵(ようへい)としてウクライナ軍に加担し、ロシア軍と敵対したと糾弾した。

FSBは声明で、メディナさんらが「自分たちの違法行為を確認する文書」とウクライナ軍の部隊の記章が入った衣服を所持していたと主張した。

国営テレビのロシア1は、メディナさんとアンテさんについて、ベネズエラで拘束後、ロシアに引き渡されたと報じた。モスクワの地方裁判所の広報は国営タス通信に対し、28日に発した命令により2人は10月22日まで拘束されると明らかにした。

メディナさんの妻によれば、メディナさんとは40日以上連絡が取れていなかった。最後に声を聞いたとき、メディナさんはウクライナで9カ月過ごした後、コロンビアへ帰国する途中の経由地であるベネズエラの首都カラカスにいたという。

メディナさんとアンテさんの拘束及び引き渡しは、ロシアとベネズエラの経済的、軍事的結びつきの強さを浮き彫りにすると同時に、外国の戦闘員に対する警告ともなっている。ウクライナを支援するため戦地に向かうこうした戦闘員は、推計で数千人に上るとされる。

CNNがウクライナ軍の外国人部隊に連絡を取ったところ、元隊員並びに現隊員、将来所属する可能性のある隊員に至るまでいかなる情報も提供しないとの答えが返ってきた。

CNNはベネズエラ外務省にコメントを求めたが返答はなかった。

コロンビア政府の情報筋はCNNに対し、現在外務省がカラカスとモスクワにある領事館からの正式な報告を待っていると述べた。外務省はCNNの取材に答え、外交チャンネルを通じてロシア政府からさらなる情報の提供を求めていると述べた。

メディナさんとアンテさんは共に、コロンビア西部の町ポパヤンの出身。メディナさんの妻によれば、今年7月にウクライナからの帰国を決めた2人はポーランドのワルシャワからスペインのマドリードに移動し、そこからベネズエラに到着していた。

2人がベネズエラ経由で帰国しようとした理由は不明。妻はスペインからコロンビアへの直行便は非常に高額なため、より低価格ですむ経路を選んだのではないかと考えている。

カラカスからポパヤンまで、どうやって移動するつもりだったのかは分からないという。

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