ロシアの調査船、英国海域に再び侵入 英海軍発表

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ロシアの「ヤンタル号」に並走した英海軍のフリゲート艦(手前)=22日公開、英国領海付近/Royal Navy/PA

ロシアの「ヤンタル号」に並走した英海軍のフリゲート艦(手前)=22日公開、英国領海付近/Royal Navy/PA

(CNN) ロシアの調査船が英国の海域で確認されたことを受け、英海軍は22日、ロシアの秘密作戦から自国の海域を守るための対策を強化していると発表した。調査船が確認されたのは数週間の間で2度目。

国防省によれば、ロシアの調査船「ヤンタル号」が今週、英仏海峡を航行した。その際、英海軍のフリゲート艦が並走したという。

ヤンタル号は昨年11月に初めて英国の海域に侵入。重要な海底インフラの上に「とどまって」いた。その後、英国の潜水艦からの警告を受け地中海へと退去したが、再び戻ってきたとされている。

この事案は、ウクライナ戦争やバルト海での事案が続く中、国際水域でのロシアの妨害活動に対する懸念が高まる中で発生した。

英国のヒーリー国防相は22日、バルト海の海底ケーブルやその他の海洋インフラの保護を強化し、北大西洋条約機構(NATO)の取り組みを支援するための海洋監視機や哨戒機を提供していると述べた。

「プーチン大統領へのメッセージは明確だ。あなたが何をしているのかは分かっている。我々は英国を守るため躊躇(ちゅうちょ)なく断固たる行動を取る」(ヒーリー氏)

同氏はさらに、同じ目的のために「ノルディック・ウォーデン」と呼ばれる高度な人工知能(AI)システムも配備する予定だと述べた。この発表は、昨年12月にエストニアとフィンランド間の海底ケーブル「エストリンク2」が損傷したことを受けて行われた。

一方、ロシアのペスコフ大統領報道官は23日の記者会見で、英国の声明についてのコメントを控えた。

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