米国とハマスが初の直接交渉、人質解放とガザ停戦めぐり
(CNN) 米国とパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスが、人質解放とガザの停戦をめぐって直接交渉を行っている。テロ組織とみなす相手とは直接交渉しないとしていた米政府の従来の方針を覆す対応。イスラエル当局者と米ホワイトハウスが明らかにした。
イスラエル当局者はCNNに対し、米国とハマスの直接的な接触については認識していると語った。ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官も交渉が行われていることを確認した。
このニュースを最初に伝えた米アクシオスによると、交渉はここ数週間の間にカタールの首都ドーハで行われた。
レビット報道官はハマスと史上初の直接交渉に乗り出した理由について、「この交渉を担当する特使は誰とでも話す権限がある」と語った。米国の人質問題担当特使はアダム・ベーラー氏が務める。
ドナルド・トランプ米大統領は自身のSNSトゥルース・ソーシャルへの投稿で、ハマスに対して人質全員の解放に向けた「最後通告」を突き付け、「今すぐ人質全員を解放し、お前が殺害した人々の遺体を直ちに返還せよ。さもなければお前は終わりだ」と迫った。
この投稿についてハマスのハジム・カッセム報道官は、停戦交渉に関する問題を複雑化させ、合意の履行を免れようとするイスラエル政府を付け上がらせるだろうとCNNに語った。